客家語

話される国

  • 台湾、中華人民共和国

作成者

  • 田中智子

話者

  • 黄鴻松、林素珍

客家語について

客家語は、漢語諸語の1つです。北京語、上海語、広東語などの言語が漢語諸語に含まれます。 客家語が話されている地域は、主として中国大陸(話者人口の多くは広東省の東部と東北部、福建省、江西省、広西省、湖南省、四川省に集中)です。 また,中国大陸のほかにも、中国大陸から移民した客家によって、台湾や東南アジア、アメリカその他の国でも話されています。 客家の人口については、資料によって数字がまちまちですが、参考までに挙げると、1982年の統計では中国(台湾なども含む)の客家人の人口は3500万人とされています。 本講座で取り上げるのは台湾の高雄市美濃区で話されている客家語ですが、台湾には清代初期(17~18世紀)から移民が始まりました。 2010年から2011年にかけて台湾政府が実施した統計調査では、「客家基本法」(2010 年)によって定義された客家人、すなわち、客家の血縁または根源を持ち、かつ自らを客家人と認める人間、は台湾全人口の18.1%、およそ419.7万人と推定されています。 美濃区には、清代初期に、広東省の梅県の周辺地域の人たちが移民してきたのが始まりのようです。 このレッスンは平成23年度言語研修「客家語」で用いた以下の教材に基づいて構成されています。 田中智子. 2012. 『平成23年度言語研修客家語研修テキスト1(改訂版) 客家語入門』. 府中: 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所. 写真:黄鴻松、張二文、劉福裕

登録日:2025/03/25

最終更新日:2025/03/31

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